テナント物件の賃貸借契約において、毎月の賃料とは別に共益費がかかる場合がありますが、共益費とは何なのか疑問に思っている方もいらっしゃるでしょう。
また、共益費と似た言葉に管理費があり、共益費と管理費の違いが分からないとの声も多く聞かれます。
今回は、共益費とは何なのか、相場や管理費との違いなど、共益費について解説します。
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テナントの共益費とは？管理費との違いはどこにあるのか？
テナントにかかる共益費とは、建物の共用部の管理維持にかかる費用であり、具体的には共用部の電気代や水道代・清掃費用・補修費用・駐車場の管理費・管理会社や管理人に支払う運営費などが該当します。
共益費と似た言葉に管理費がありますが、共益費と管理費はほぼ同義で使われているのが実状です。
不動産公正取引協議会連合会が定める施行規約でも、共益費と管理費はそれぞれ異なる使い方で記載されていますが、実際には明確に分かれていないのです。
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テナントの共益費の相場
テナントの共益費は、一律で決まっているのではなく、家賃の5～10%程度が相場です。
共有部分のメンテナンスの程度や設備の充実度によって、物件ごとで具体的な共益費が異なり、共益費が高いと共用部分の設備が充実している傾向が見られます。
反対に、共有部分のメンテナンスが行き届いていなかったり、設備が古かったりするにも関わらず、共益費が高い場合、家賃を抑えて安く見せようとしている可能性もあります。
契約前に内覧をおこなうタイミングで、共益費の相場に合ったメンテナンスがされているか、共益費と設備のバランスがとれているかなどをチェックしましょう。
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共益費0のテナント物件の仕組みとは
テナント物件のなかには「共益費0円」と書かれているところもありますが、この場合共益費がかからないのではなく、家賃に含まれています。
他の物件の共益費と家賃を足してみると、ほぼ変わらない金額になるでしょう。
テナント物件の賃貸借契約時にかかる初期費用は、家賃の〇か月分として計算するため、共益費が家賃に含まれている物件では、初期費用が高くなる可能性がある点に注意が必要です。
また、共益費は安すぎても高すぎても問題であり、安すぎるとメンテナンスが行き届いていない場合があります。
反対に、高すぎる場合は家賃の一部に充当している可能性もあるため、しっかりとチェックしましょう。
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まとめ
テナントの共益費とは、共用部分の管理維持にかかる費用であり、管理費とほぼ同義で使われています。
共益費の相場は、家賃の5～10%程度となっており、具体的な共益費は物件ごとで異なりますが、共有部分が適切に保たれているか、内覧時に共益費と設備のバランスを確認しましょう。
「共益費0円」とうたっているテナントは、家賃に共益費が含まれている物件であり、賃貸借契約時にかかる初期費用が高くなる可能性がある点に注意が必要です。
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