引っ越しが決まったら、物件の賃貸借契約をします。
その契約のときに必要な書類として、不動産会社から住民票の提出を求められることがあります。
しかし、この住民票がなぜ必要なのかご存知でしょうか。
今回は、引っ越しをする前に知っておきたい賃貸契約の基礎知識をご紹介します。
賃貸契約で住民票が必要な理由
住民票は、身分確認のために必要な書類です。
「本人確認なら運転免許証だけでも良いのでは?」と思う方もいるかもしれません。
住民票には、「本人の前住所」や「世帯主」など、運転免許証には記載されていない内容が含まれているからです。
また、運転免許証と住民票を照会することで、なりすましをしていないかの確認を同時にすることが出来ます。
このような理由から、住民票の提出が求められるのです。
賃貸契約で提出する住民票 必要なのはどっち?
ところで住民票は、謄本と抄本の2種類があり、人によってどちらを用意しなくてはいけないかが変わります。
謄本には、家族全員の情報が記載されているため、家族で引越しをする場合はこちらが必要です。
一方、抄本は申請者のみの情報が記載されているため、進学や就職を機に一人暮らしをする学生さんや、単身赴任で家族と別の場所で暮らす方は抄本を用意しなくてはいけません。
うっかり逆のものを用意しないように気をつけてくださいね。
また、住民票を取得するときはマイナンバーも記載するかどうかを聞かれます。
賃貸契約用の書類だからマイナンバーの記載があるほうが丁寧に思われるかもしれませんが、それはおすすめできません。
その理由は、マイナンバーは重要な個人情報と関連するため、扱いが難しいからです。
中には、マイナンバーの記載のある住民票の受け取りを拒否している会社もあるので、提出する住民票にはマイナンバーの記載はしないほうが良いでしょう。
また、既に一人暮らしをしている学生さんの中には、実家に住民票を残したままの方もいらっしゃるでしょう。
そういう方が新たに別の賃貸物件を契約する時は、現住所と住民票の住所が一致しません。
そのような場合は、事前に不動産会社に事情を伝えておきましょう。
そうすると、大きな問題になることを防ぐことが出来るかもしれません。
また、忙しくて窓口で取得できない方は、マイナンバーカードを持っているとコンビニで取得することができます。
実家に住民票がある方は、家族が代理で取得し郵送してもらう方法が良いでしょう。
まとめ
賃貸借契約をするときに必要な住民票ですが、これらの理由から必要な書類となっています。
自分に必要な住民票を期日に余裕をもって取得し、手続きをおこないましょう!