賃貸契約を交わすときに加入を求められる借家人賠償責任補償について、内容をよく理解できていないという方も多いのではないでしょうか。
補償内容について知っておけば、住んでいる間に起きたトラブルに対して迅速に対処しやすくなります。
そこで今回は、借家人賠償責任補償の概要や補償範囲、個人賠償責任補償との違いについて解説します。
賃貸を契約するとき加入を求められる「借家人賠償責任補償」とは?
「借家人賠償責任補償」とは、賃貸人が共用スペースや住んでいる部屋に誤って損害を生じさせてしまったときに利用できる補償です。
大家さんや管理会社に対して賠償責任を負うほどのトラブルを起こしてしまった場合は、元の状態に戻さなければなりません。
契約するときに加入しておけば、元の状態に戻すのにかかる費用や大家さんに支払う賠償金をカバーしてもらうことが可能です。
おもに以下のような事例が当てはまります。
●タバコの吸い殻から火事を起こし部屋が全焼した
●共用スペースに駐車中の車にスプレー缶を放置して爆発させ、物件の一部が破損した
●浴室の水を出しっぱなしにして床材を腐敗させた
ただしタバコのヤニで壁が変色したり、家具をぶつけて壁に傷がついたりして、退去時に原状回復義務を求められるようなケースは補償されません。
あくまでも火災や水漏れ、爆発などが対象です。
賃貸契約前にチェック!個人賠償責任補償と借家人賠償責任補償の違い
個人賠償責任補償とは日常生活で他人に怪我をさせたり、他人の所有物を破損させたりした場合に利用するものです。
住んでいる物件の敷地内であれば、ベランダから植木鉢を落として住民の車を破損させたり、過失による水漏れトラブルで階下の部屋にある家電を故障させたりした場合が該当します。
借家人賠償責任補償は相手が管理会社や大家さんであるのに対して、個人賠償責任補償は物件を管理する立場にない他人を相手とする点が違います。
そのため、個人賠償責任補償に加入しているからといって大家さんへの補償も安心とは考えず、賃貸契約を交わす際は借家人賠償責任補償に加入しましょう。
まとめ
借家人賠償責任補償は、住んでいる建物を管理している側に対して損害賠償責任を負ったときに利用でき、個人賠償責任補償とは内容や範囲が異なります。
最近では盗難被害や災害、特殊清掃など数種類の補償とセットになった保険もあります。
賃貸契約を交わすときは、あらかじめ保険内容を確認しておきましょう。
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