賃貸物件を借りるときに、建物の構造の種類がよくわからず戸惑ってしまう人もいらっしゃるでしょう。
「〇〇造」といった建物の構造は聞き慣れず難しく感じるかもしれませんが、その材質や特徴がわかれば、内見のときに何をチェックすればいいかもわかります。
今回は建物の構造のなかでも「ALC造」にスポットを当て、特徴やメリット・デメリットを解説します。
賃貸物件の建物の構造で「ALC造」とは?
ALC造とはセメントなどを熱して気泡加工した「気泡コンクリート」で造られた建物のことです。
実際の建築現場では気泡コンクリ―トと鉄筋からできた「ALCパネル」として使われており、コンクリートに比べ軽量で運搬しやすく使い勝手がいいです。
ALC造はこの気泡コンクリートを使った建物の総称で、構造は鉄骨造でつくられている場合がほとんどですが、なかには木造でALCを使った物件もあります。
物件情報だと、単に木造と記載されていても壁はALCパネルを使っている場合もあるので、確認したいときは不動産会社に材質を聞いてみるといいでしょう。
賃貸物件の建物の構造をチェック!ALC造のメリットデメリット
それではALC造のメリットから見ていきましょう。
耐火性がある
ALCはセメントなどを高熱で焼き固めてつくられているので火に強く、万が一火事が起きても簡単に燃え広がりません。
断熱性がある
ALCは内部の気泡が空気層を作るため熱の移動が少なく、エアコンの効果が持続しやすい特徴があります。
夏も冬も快適な室温に保つことができるので、快適に暮らせるでしょう。
地盤沈下や建物のゆがみが起きにくい
一般のコンクリートに比べ軽量であるため建物の重量を下げることができ、地盤沈下やゆがみが起きにくいです。
それでは次にデメリットについても見ていきましょう。
防音性はそこまで高くない
木造や軽量鉄骨造に比べれば防音性がありますが、コンクリ―トの特徴である気密性や防音性はRC造(鉄筋コンクリート造)に比べると劣ります。
ALCパネルの枚数や厚さによって防音性に違いがあるので、内見時は隣の部屋の音が気にならないかをよくチェックしましょう。
水に弱く劣化しやすい
気泡があるため水がしみやすく、水に長くつかると中の鉄骨がさびやすくなるというデメリットがあります。
物件を借りる前に管理会社のメンテナンスが行き届いているかを確認するといいでしょう。
以上のように。ALC造の物件にはメリット・デメリット両方があるので、それらの特徴をふまえたうえで選ぶことが重要です。
まとめ
賃貸物件探しでは、駅からの距離や間取りなどがまず気になってしまい、建物の構造部分は疎かになりがちかもしれません。
しかし、「ALC造の物件なら隣の部屋の音が聞こえないかをチェックする」というように、建物の構造を理解すると内見のときに何を確認すればよいかがわかます。
今回の記事を参考に、納得のいく物件を見つけ出してください。
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